「空気を読め」っていい言葉#0001

投稿者: | 2020年1月31日

素直に生きる100の講義

タイトル:素直に生きる100の講義

著者:森博嗣

「空気を読むな」って最近はよくいわれますね。私は「空気」を読みすぎて、結局「読み疲れ」をしてしまいます。おそらくそれは「周りも見ていて感じている」だろうと、さらに自分で自分を疲れさせる。疲れるっていうことは「素直じゃない」ってことなのかもしれませんね。
森博嗣さんの「素直に生きる100の講義(だいわ文庫)」は短編が100+1個並んだエッセイでした。森博嗣さんといったら「スカイ・クロラ」が有名ですね。こちらも読みましたが、それはまた別の機会に(私は好きな部類の小説だったので)。この「素直に生きる100の講義」は先ほども書きましたが、筆者が日々思ったことを書き溜めたような書き方になっていて、文章も読みやすいので、あまり読書に慣れていない人でも、すんなりと読めると思います。
私が心に残ったワードを3つ紹介。

“「空気を読め」というのは、僕にとって良いアドバイスだと思っている。”

著者が言っている「空気」=「社会の流れ・人の動き」で、これを観察して、その流れを読み切り、ハングライダーのように流れを使う。そのタイミングを「読め」と言っていました。

“人間として一番良いのは、敏感だけど、表向き鈍感に見える、という形である”

皆さんもそうだと思いますが、自分の周りにも「すごいな」と思う人がいます。いや、なんというか「すごい」とうより魅力的といった方がいいかもしれません。そういう人って、よくよく見ると「鈍感」に見えますね。でも実は細かいところに気が付いていて、ふとした瞬間、そういうのが見え、「素敵だな」と思ってしまいます。”敏感な人はボリュームを絞って感情の感度を落とせば鈍感になれる”と著者は言っています。私もそういう風にうまくできるようになりたいものです。

“僕はどうかというと、たしかに休まない方だ。そのかわり根つめて仕事をしない。だらだらと毎日少しずつやる。”

学生時代から「一夜漬け」を繰り返してきた自分には、この言葉は「こうなりたい!」という理想形です。歳をとってきて、体力的にも内容的にも一夜漬けでどうにかなるものは少なくなってきました。だからこそ、根つめずに毎日やることが大事だ、と痛切に思う今日この頃です。まあ、本が言いたかったこととは、少しニュアンスは違いますがね。

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