今、まさに傷ついている人が読む本#0006

投稿者: | 2020年2月7日

すぐ傷ついてしまう自分を強くする方法

タイトル:すぐ傷ついてしまう自分を強くする方法

著者:植西聰

私は自分のことをこの本のタイトル通り「すぐ傷ついてしまう」タイプの人間だと思っています。だからこそこの本のタイトルに惹かれたのですがね。読んだ結論からいうと、一言。

“自分で自分を認める”

以上。これがこの本のいいたかったことでしたね。ハウツー本を想像する人は、読まなくてもいいです。「傷つくとはどういうことなのか」を哲学的に説明してほしい人、科学的根拠・データなどで方法論を解説してほしい人、読まなくていいです(何かしらの根拠を基に書いていると思いますが。つまりそういう人向けではないですね。
どんな人に向いているかというと、

今、まさに傷ついている人

です。
「〇〇する方法」と書いてあるので、ハウツー本的な印象を持つかもしれませんが、私は「エッセイ」を読んでいる感覚を持ちました。理由は、

優しく、ゆっくり、お話をしてくれるように、今の傷ついた心を解説してくれている

という雰囲気の本だからです。

さて、私が目を止めた一言です。

“自分の弱い部分を許すことができない人は、強くなることができません。”

これは上に書いている通り、「自分で自分を認める」ということですね。この本で言っていることはよくわかるし、「自分の弱い部分を許す」ことができるようになりたい、と思っていますが、なかなかうまくいかないですね。「〇〇すればいいですよ!」と書いていないところが、むしろ本当のことを言っている感じがしますね。この本が言っている方法は「自分を見つめる」です。

“傷ついたときに、きちんと立ち直っていけること、そして、傷つきにくい自分をつくろうとしていくこと”

本当の強さとは何か?というところで書かれていた一言。「柳は折れない。だから強い。」とよく言いますよね。「柳のようい受け流す」とか。傷つくことがゼロの人生はありえない、だから傷ついたときに「きちんと回復する」ということが大事なんですね。柳のようなイメージかな、と思いました。

“言葉を自分に向けて発する”

一日始まりには「自分の幸せを願う言葉」、一日の終わりに「自分の頑張りをねぎらう言葉」を自分にかけてあげるといい、と本は言っています。朝には気持ちを明るくし、夜には心をケアする、ことが良いそうです。そうやって自分の心に能動的にアプローチすることで、「自分を見つめる」「自分で自分を認める」ことになり、その結果「傷つきにくい自分」に近づく、と私は解釈しました。確かに、自分で自分に向けて声をかける、ということを意識的にしたことは、ないかもしれません。なんかよさそうなので、私も今日からやってみようと思いました。

【終わりに】
「今、まさに心が傷ついている人」にとっては、とてもいい本だと思いますよ。難しい言葉も一切でてきませんので、どなたでもすんなり読めると思います。ちょっと面白かったのが、「傷つかないコツ【恋愛編】」という章ですね。中身が気になる方は、ぜひ手に取ってみてください。

それでは。

※あくまで私が私の目的で読んだ時の感想です。

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